VoLTE（ボルテ）とは？ 単なるVoIPだけど・・・

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DOCOMOが他社に先んじて、Voice Over LTE　（略称ボルテ）と呼ばれるサービスを始めた。
ボイスオーバーLTEと言う単語を始めて聞く人もいるだろうが、何か新しいサービスなのだろうか？

いや、別に新しくもなんともない。
VoIPと言う、IPアドレスを使った音声通話を、LTE経由でやっているというだけなのだ。

これだけじゃ良く分からないと思うが、スマートフォンでのスカイプ通話やLINE通話をLTEでやっていると思えば良い。

なーんだ。

と思うかもしれませんが、実はVoLTEには様々な利点がある。
昔々、インターネットがダイアルアップ接続の時代。

電話中にネットが使えなかった事は無いだろうか？
もしくはネット中に電話が使えなかった事は無いだろうか？

そうなんです。

FOMA音声通話だけではなく、一般的なスマホ・携帯の音声通話は回線交換方式と言う昔ながらの通話方式を使っているんです。

これの欠点は、一度に一つの相手にしか繋げない事。
サーバーでも通話相手でも、他の相手に繋ぐときは完全に回線を切って別の回線に繋ぎます。

ここで、スカイプの音声通話を思い出してください。
グループで音声通話が出来ますよね？
ボルテならそう言う通信も可能になります。

これは、パケット通信方式で一度のデータ送信毎に相手先を変えられるからなんです。
そんなことをしたらブツブツと切れそうですが、非常に短時間でそれを行うので、普通は気付きません。

勿論、３Gではなく、LTEなので音声もクリアで聞き取りやすくなる。
固定電話回線要らずでスカイプやLINEいらず？

ここまで、耳触りの良い言葉ばかり並べて来ましたが・・・そうは問屋がおろしません。








まず、今のところ複数同時通話のサービスはドコモのボルテには含まれていません。
将来的には可能になるかもしれませんが、今は無理。

当たり前ですが、狭いLTEカバー範囲でしか使えない。

そして、「対応している携帯同士」「対応しているスマホ同士」でなければ使えない。
これ・・・・致命的です。

現在対応が予定されている機種は以下の４機種。

ソニー・エリクソン　―　Xperia(TM) Z2 SO-03F
サムソン電子　―　GALAXY S5 SC-04F
シャープ　―　AQUOS ZETA SH-04F
富士通　―　ARROWS NX F-05F

つまり、最新のスマートフォン同士でないと使えない。

をい。

さらに、通話料は普通にかかる。LTEの定額範囲で収まるとかそう言う事にはならない。
（スカイプ・LINEならLTEの定額データ通信を使います）


はっきり言って、「まだ」使い物になりません。

しかし、今後ボルテが普及してくれば、映像通話が一般的になったり、携帯電話で会議するのが当たり前になったり・・・当たり前の通話が、次世代に進化する。

LTEの技術自体もそうですね。

ネットがサクサクなのが当たり前になったように、通話が一人の相手としか出来ず、音質が悪いなんて事はなくなるのかもしれません。

タグ：ボルテ ドコモ LTE