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ロッキード・マーチンが小型核融合炉の開発に目処!汚染の危険性は?トリチウムを使用 [科学]

米国の航空防衛企業であるロッキード・マーチン社が、先日核融合エネルギーを利用した小型反応炉の開発に目処がついたと発表した。

ロッキード・マーチンといえば、軍用機や宇宙開発方面で有名な大企業であり、小型核融合炉には幅広い軍事利用が想定されている。搭載が想定されるのは海軍の軍艦が主であるが、近年のレーザー兵器の開発研究などから、航空機への搭載も示唆されている。

核エネルギーと言えば、原子力発電所が思い起こされるが危険はないのだろうか?

核融合は安全でクリーン?


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核分裂と言うのは、今の原子力発電所で行われているエネルギー精製方法だが、核融合は太陽や水爆などで使われているエネルギー精製方法で、全く別の原理でエネルギーを生み出している。

そして、太陽と同じ方式でもある核融合反応は今の原子力発電所で行われている核分裂反応と違って無駄がなく、クリーンなエネルギー生産方法であると知られている。
生成物も大抵の場合、放射性の無いヘリウムであり廃棄物問題も存在しない。

原発の様に止めるのが大変で事故が怖いかというとそうでもなく、核融合反応は続けるのが難しいほど簡単に止まってしまう反応でもある。

そのため核融合反応炉は、今の原発とは違って、危険な放射性廃棄物を生まず、安全で、多くのエネルギーを生める次世代の発電方法として期待されている。

しかし、ことはそう単純ではない。

放射性物質であるトリチウムを使う


まず、原料に重水素とトリチウムを使い、トリチウムは今も尚福島原発から垂れ流されている危険な放射性物質の一つだ。
性質が水素と似ているため、除染が難しく、今なお汚染水の除染方法が検討されている。

重水素は自然界にも比較的存在している無害な物質で、海水から大量に採取出来る。しかし、トリチウムは別だ。

自然界には殆ど存在せず、発生させるには核分裂反応を起こす必要がある。
つまり、今福島原発から漏れだしているトリチウムを意図的に作って採取するのだ。

そして何らかの事故によってトリチウムが、漏れだしてしまえば福島原発の二の舞いであり、大きな危険性が伴っている。

さらに、重水素とトリチウムの反応では、強いエネルギーを持った中性子線(放射線の一種)が発生する。
中性子線は非常に分厚い壁がなければ止められず、核融合炉の強度次第では漏れだす可能性も十分にある。

今の原発よりはマシ


危険性は存在するものの、安全性という面で言えば、今の原子力発電よりは遥かにマシである。

原子力発電における安全性確保の目処が立たないのであれば、核融合炉の実用化を待つのも一つの手かもしれない。



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