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ノーベル賞:青色LEDを実用化した天野浩氏!バッファ層と電子ビームが決め手に! [ニュース]

青色発光ダイオードの実用化で、赤崎勇氏、天野浩氏、中村修二氏がノーベル賞を受賞した。
赤崎勇氏は、世界中の誰もが諦めた青色LEDの研究を一人続け、製法を確立。
中村修二氏は、今や世界トップの青色LEDのシェアを誇る日亜化学工業で青色LEDを商用レベルにまで押し上げた人物。

では、天野浩の功績と言うのはどういうものだったのだろう?

バッファ層で窒化ガリウム結晶の品質を高めた


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青色発光ダイオードの肝になるのは、発光させる結晶の品質だ。
今までに、赤色や緑色の光を出す結晶は簡単に作られて来たが、青色だけは作れなかった。

10年掛けて赤崎氏がその取っ掛かりを作ったものの、まだ実用化には程遠かった。

そこで、天野氏は赤崎氏の下で様々な実験を行った。
その一つが窒化アルミニウムのバッファ層だった。

今までの窒化ガリウムはサファイアの上に結晶を作っていたが、サファイア結晶と窒化ガリウムの結晶の形にはズレがあり、綺麗な結晶が出来ない事が分かっていた。そこで、バッファ層を用いる事で、綺麗な窒化ガリウム結晶の精製に成功したのだ。

発光させるには、P型とN型の2つが必要


綺麗な結晶が出来たのは良いが、次に電気を流したり止めたりする事で、自在に発光させなければなら無い。

そのために必要なのが、P型とN型と呼ばれる二種類の結晶だ。
どちらも同じ窒化ガリウム結晶なのだが、電気的な性質が異なっている。片方はプラスの電荷を持ち、もう片方はマイナスの電荷を持っていなければいけない。

N型はできているのだが、P型がなかなか作れなかった。

そこで、天野氏はP型の結晶を作るために、電子ビーム照射法を編み出した。
これによって、上手くP型の結晶が完成し、PN型の青色LEDの製造が可能になる。

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三人の誰かが欠けても青色LEDは普及しなかった


現在普及しているのは、中村修二氏が精度を高めた窒化ガリウム結晶である。
彼ら三人の誰かが欠けても、今日のような大規模な青色LEDの普及は成し得なかったと言って良い。

商用化から僅か20年。青色LEDは世界中で使われるようになり、文字通り人類に新たな光をもたらした。




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