ノーベル賞：青色LEDに30年！生みの親である赤崎勇、窒化ガリウム結晶化の始まり！：不運なライオンのニュース深堀り：So-netブログ

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ノーベル賞：青色LED訴訟で有名な米国籍..｜ノーベル賞：青色LEDを実用化した天野浩.. ブログトップ

ノーベル賞：青色LEDに30年！生みの親である赤崎勇、窒化ガリウム結晶化の始まり！　[ニュース] [編集]

10月7日、三人の日本生まれの科学者がノーベル賞を受賞した。
赤崎勇氏・天野浩氏・中村修二氏の三名。

日本で始まり、実用化に至った青色LED。
その中でも、全ての始まりを作った赤崎勇氏に注目していきたい。

赤崎勇の生い立ちと発明の軌跡

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１９２９年鹿児島に生まれた赤崎勇氏。
すぐに日中戦争が始まり、小学校に通う間もなく工場で働き始める。

丁度、湯川秀樹氏がノーベル賞を取った頃に京都大学に入るが、当時の多くの大学生と同じようにあまり勉強はせずに日本中を歩き回っていたそうだ。特に、黙々と一人山を登る山歩きが好きだったそうで、この頃の趣味のお陰で、世界中の研究者が諦めていた青色発光ダイオードの開発に成功したのではないかと、赤崎氏の友人は語っている。

京都大学卒業後神戸工業に入社し、ブラウン管国産化を目指す仕事に従事。
しばらくして、名古屋大学の助教授に就任し、名古屋大学では半導体のゲルマニウムの結晶成長の研究を行っている。
ブラウン管も、二酸化ゲルマニウムも殆どが外国で作られており、国産ものは殆どなかった。日本で誰も作っていないモノを作ろう言う意志が、この時に生まれていたのかもしれない。

そして、松下電器の研究所に入り、ヒ化ガリウムやリン化ガリウム結晶の研究を経て、窒化ガリウムの結晶の研究を初める。
この時に、商用レベルではなかったものの、青色発光LEDを作っている。これは当時では珍しいフリップチップ型で、あまり普及していないタイプだったため、松下電器も商品化を見送っている。

しかし、この時の研究が名古屋大学に再び戻った時に役に立った。
松下電器の研究所で、様々な製法を試したものの上手く行かず、それらの問題点を克服した製法を名古屋大学で編み出し、遂に実用レベルの青色LEDの開発に成功する。

最初の発明から、世界に普及するまで

赤崎勇氏の最大の功績は世界中の科学者が開発困難として諦めた青色LEDの開発を、日本で一人黙々と続けていた事にあると言える。

松下電器の時代に青色LEDのプロトタイプを作ったものの、学会の反応は芳しくなく、このぐらいが限界だろうと思われてしまった。その時、赤崎勇氏は当時の心境を「我一人荒野を行く」ようなものだったと語っている。

それでも尚、研究を続けられたのは、一人で荒野や山や丘を歩く事をそれほど苦痛には思わなかったからなのかもしれない。

そして、赤崎勇氏がその製法を確立し、その製法の精度を更に上げたのが、
赤崎氏の弟子であり、もう一人のノーベル賞受賞者「天野浩」氏だ。

彼のお陰で、青色LEDの品質が飛躍的に高まったと言える。

以降、赤崎氏と天野氏率いる名古屋大学と豊田合成が大量生産のための商品化に向けて開発を進める一方、日亜化学工業では中村修二氏が効率的生産法の確率に向けて研究を行っていた。

そして、中村修二氏が２フローMOCVと言う装置を開発。高品質で効率的な青色LEDを生むことに成功する。