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SNSは青少年の飲酒を防ぐか [ニュース]

スウェーデンラジオの報じたところによると、スウェーデンでは十代の飲酒が減少しているという。その要因にはゲームやソーシャルメディアの台頭があるとみられている。

調査を主導したのは「Central Association for Alcohol and Other Drugs」という団体。調査の方法は9年生(日本でいえば中学3年生にあたる)を対象にしたアンケート調査。昨年の調査では46パーセントが酒を飲んだことがあると答えたのに対し、15年前に行われた同様の調査では、同様の回答は80パーセントにものぼった。

調査の責任者はこれをもってスウェーデンの十代の飲酒が減少したと結論づけ、その背後にはインターネットとコンピューターゲームの存在があると語っている。
曰く、オンラインで匿名の個人として過ごすことやロールプレイが十代の人格形成の助けになり、同じ目的での酒類の消費が減っているのだという。

結論に飛びつくにはすこし早計ではないかとも思う。15年前に行われた同様の調査だけでなく、せめて10年前と5年前に行われた調査結果とも比較検討すべきだろう。
特にスマートフォンやソーシャルメディアが大規模な広がりを見せてきたこの5~6年の記録は可能なら毎年分確認するべきであろう。

調査の信憑性はいまひとつだが、インターネット上での人付き合いと若者の人格形成の関連という観点はすこし気になる。
人格形成の過程には他者との関わりが不可欠であるが、実際に身近な人と関わることと、ソーシャルメディア等で遠く離れた人とも関わることは、人格形成において効果の違いがあるのだろうか。
そしてまた、両方が相互補完的に作用するということはないのだろうか。

若者と酒の関わりではなく、ソーシャルメディアを含めた人間関係一般の人格形成への効果を調べる方向へと研究の視野を広げることにこそ今回の研究結果の意義があるのかもしれない。








posted by nino-sanjo at nice!(2)  コメント(0) 
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