レトロスペクティヴとレトロスペクティヴが両方そなわり最強に見える「スーパーファミコンカラーのゲームボーイアドバンス」

温故知新とはよく言ったもので、古くなったものはそれだけで価値を失うわけではない。
ある者は懐かしさから、またある者は馴染みがないゆえの物珍しさから価値を見出すことはままある。

独自のデザインやカラーリングを施したゲーム機本体、またアクセサリーを販売している「Red Rose Gaming」が、「スーパーファミコンカラーのゲームボーイアドバンス」の期間限定販売を発表した。



日本版スーパーファミコンと海外版スーパファミコンの二種類を揃えている凝りよう。


パッケージも抜かりないデザインで、当時を知るなら心震えるものがあるだろう。

残念ながら、今なおGBAのゲームを遊んでいるような人でなければ実用性は低い。けれども、ノスタルジーにノスタルジーを塗り重ねてくるようなこのデザインには、実用性がないと分かっていても抗いがたい魅力がある。
これを見てそう思うのは一部の層だけであろうが、過去を懐かしむ思いというのは意外に強く心に作用する。
今のものと昔のものと、どちらが確実に良いか悪いかを決めかねる場面は少なからずあるだろうが、できることなら、どちらも十分楽しんで暮らす程度の心の余裕がほしいものだ。

もちろん、財布にだって多少の余裕がほしい。
前々から「黄金バットVS月光仮面」の実写映画をだれか作らねーかなーと思っていて、財布に余裕があれば私みずからスポンサーになるのもいいとまで考えている。
古い作品のリブートであり、クロスオーバーであり、マンガ（およびアニメ）の実写化作品となるこの一作。近年の日本映画とハリウッド映画界のトレンドを無駄なく踏襲した大ヒット間違いなし（予想）の企画なのだが、先立つものがなくては絵に描いた餅なのである。