SSブログ

二度目はこだまじゃ……なかった。プレデター完全新作映画が制作進行中 [ニュース]

映画『プレデター』の新作映画が企画中だという。元々リブートとして企画されていると報じられたのだが、監督はそれを否定。インタビューで完全な新作として制作すると語った。

リブートとは「再起動」の意味で、映画作品などで使われる場合、過去に制作されたシリーズの世界観や時系列を一新し、原作をもとに全く新しいシリーズを制作することを指す。元々はコンピュータを再起動するという意味の「リブート」から来ており、同じ物をもう一度作るのでなくスタッフやキャスト、果ては物語の解釈や設定までを一新して仕切り直す点でリメイクとは異なる。

2005年の『バットマン・ビギンズ』に始まるバットマン3部作、また最近では『アメイジング・スパイダーマン』や『マン・オブ・スティール』でそれぞれスパイダーマンとスーパーマンのリブートがなされ、どれも成功裏に終わったことは記憶に新しい。

すでに知名度のある原作をいわばリサイクルする手法だともいえる。念入りに手を入れさえすれば旧来ファンには目新しいものになり、シリーズを最初からやり直すので新規ファンにはとっつきやすくなると結構いいことずくめで、近年のアメコミ映画界隈ではクロスオーバーと並んで人気の手法になっている(クロスオーバーについては『アベンジャーズ』の成功に触発されてか、『ジャスティス・リーグ』も実写映画化が決定し、さらに2016年には『バットマン v スーパーマン:ドーン・オブ・ジャスティス』の公開が予定されている)。

『プレデター』ではあえてそれをせず、新作として制作する。監督は、原作はすでに完成された素晴らしいもので、それをあえてやり直すことはないと語る。あえて潮流に逆らうこの判断が吉と出るか凶と出るか、今後の動向が注目される。

ところでプレデターといえば主演のアーノルド・シュワルツェネッガー、そしてシュワルツェネッガーといえばカリフォルニア州知事を務めたことでも知られるが、『プレデター』にはもう一人、後に州知事を務めることになる人物が出演していたのはあまり話題に上らない。

件の人物は、ジェシー・ベンチュラという。『プレデター』作中でジャングルに出動する特殊部隊隊員を演じた彼は、若いころにネイビーシールズの一員としてベトナム戦争に従軍。その後プロレスラーを経て『プレデター』を含むいくつかの映画に出演し、1998年、ミネソタ州知事選に当選。4年間の任期を務めた。

シュワルツェネッガー同様の、いわば「肉体派州知事」だったわけだが、本人は自分の頭脳をこそ頼ってほしかったらしく、二つ名の“ザ・ボディ”改め“ザ・マインド”と呼んでほしい旨を公言したが、人々は変わらず“ザ・ボディ”と呼び続けたという。『プレデター』劇中での彼の役名が“ブレイン”だったあたり、妙な皮肉である。

さらに余談になるが、『リーサル・ウェポン』や『アイアンマン3』の脚本を務めたシェーン・ブラックもまたこの映画の出演者である。ベンチュラ演じるブレインと同じ特殊部隊の隊員を演じた彼は、処々で発する卑猥なジョークにより、地味な見た目に似合わぬ妙な存在感を醸し出している。DVDにも収録されているテレビ朝日版吹き替えに準じて彼の代表作を紹介することで、この記事の締めくくりとしたい。

この前よぉ、彼女のあすこに鼻突っ込んで、ヘヘッこう言った。「おおっ! ホントにでけえな! ああぁホントにでけえな!」なんで2度も言うのよって聞くから、「言ってねえよ」って。ヘッ、わかるか? へへっ。
二度目はこだまだ。
中でホラ……。







posted by nino-sanjo at nice!(1)  コメント(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。