なぜタイでクーデター、美人首相インラックを守るプラユット? [ニュース]
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22日タイ、バンコク。タイの陸軍司令官であるプラユット司令が政府機能を掌握し、
事実上のクーデターを起こした。
そして、インラック・シナワトラ元首相を補佐していた副首相であるニワットタムロン・ブンソンパイサンを代理の首相として擁立。
クーデターというと武力で、政治家を皆殺しにして政治を奪うみたいなイメージがあるが、今回に関してはそこまで血なまぐさいものではない。
というのも、7日に美しすぎる首相として有名だったインラック首相が憲法違反をしたとして裁判によって解任され、
インラック首相を支持するタクシン派と反タクシン側の対立が激化したため、仲裁するために「どちらでも無い軍がとりあえず政府を掌握しておく」、というのがプラユット司令の大義名分だからだ。
無理やり奪ったのではなく、間に無理やり入ったと言う形が正しい。
とは言え、実際のところはインラック元首相と仲が良かったプラユット司令。
首相が解任されたことで、反タクシン派の勢力が拡大し、インラック元首相の立場や勢力が危うくならない様に権力奪取に踏み切ったと言うのが正しい。
つまり、
美人首相インラックがクビになり、力を失う
→反政府活動が活発化
→インラックがピンチ
→颯爽と軍隊と共に助けに現れたプラユット
と言う構図。
美しすぎる美人首相インラック(ガチでこの人が首相でした)
救世主?プラユット陸軍司令(渋めのおっさんです)
マジかー、メロドラマか―、と思える程、話は単純ではない。
インラック首相はタクシン派と呼ばれる派閥の長だ。
タクシン派というのは、タクシン・チナワット元首相を支持する派閥のこと。
実は・・・インラック首相はタクシン首相の妹である。
俺の妹がタイの首相なわけがない・・・いや、本当にタクシン首相にとっては妹が首相なのだ。
なんだか、ややこしいが、要は兄の後を妹が継いだだけである。
ちなみに、タクシン派はイメージカラーが赤なので、デモの際などは赤シャツで真っ赤になる。
対する反タクシン派は黄色がイメージカラーなので、真黄色だ。
とりあえず、タイに行ったらこの二色のシャツは着ない方が身のためだ。
では、そもそも何故タイでクーデターが起きたのか?
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少し記憶力に覚えがある人は、もしかすると「またか」と思うかもしれない。
と言うのは、実は8年前、2006年にもクーデターが起こっている。
このクーデターで、タクシン・シナワット首相がイギリスに亡命する事になった。
今回のクーデターとは違い、この時のクーデターは反タクシン派の将校が主導してタクシン派を潰すために、
本気でタクシン首相の命が危なかったのだ。
この時以来、タクシン派と反タクシン派が二つに別れ、血で血を洗う闘争を繰り広げる事となる。
何故、これほどまでに対立が長引き、今また反タクシン派を抑制するためにタクシン派と目されるプラユット司令がクーデターを起こすことになったのか?
それは、ぶっちゃけ金と力をタクシン首相が持っていたからだ。
元は警察官だったタクシン首相。
(首相になってからも、タクシン・シナワット警察中佐と呼ばれている)
タイの警察官は貧乏だったため、副業としてビジネスを始めた(タイではよくあること)。
事業に失敗しかけた事もあったが、携帯電話に注目することで一大財団を築き上げることに成功する。
これが、AIS(アドバンスト・インフォ・サービス)であるが、日本でいうドコモクラスのシェアを持っている。
それを元手に、シン・コーポレーショングループという一大企業グループを作り上げており、タイ屈指の大金持ちになった。
その金を使って経済活動に続き、政治活動にも参加する。
政治活動では自身の力を付ける為に、出身地域を贔屓したり、自身の会社が有利になるような政策をしていったため、かなりの反発を受けた。
金と権力を手に入れてしまったタクシン首相は、当然ながらも大きな対抗勢力を生み、
亡命せざるを得ないことになる。
とは言え、金と権力と社長の座はそのまま妹のインラックに受け継がれ、当然の様に金と権力に引き寄せられたタクシン派はインラックに従うことになる。
インラックはぶっちゃけ美人だったため、兄とは違った手法で支持を得て行くことになる。
そう、金と権力と容姿を兼ね備えてしまったのだ。
恐ろしい。
そんなわけで、タイで最も力のある陸軍の長であるプラユットまで味方に付け、
天下泰平かとおもいきや・・・さすがのインラックも憲法には勝てず、憲法違反で解任。
正攻法では反タクシン派とタクシン派の争いを止められないと見たインラックがクーデターと言う手法で、
反タクシン派を抑えこんだというお話だ。
そもそも、普通に選挙すればタクシン派が勝つ。反タクシン派はタクシン派と平和的に和睦しても意味が無い。軍が権力を奪って、一旦反タクシン派を抑えることで、改めて民主政権を樹立出来る。そして、その政権はほぼ間違いなく、再びタクシン派になるため、事実上タクシン派のためのクーデターと言っても差し支えない。
掘り下げてみるとわかるが・・・昔ながらの、権力闘争と言うやつだ。
しかし、面白いのは携帯電話事業で起業した警察官が、国を支配する一大派閥を作り上げてしまったと言う点。
さらに、妹が美人とか。
ちょっとこれで物語が作れそうですね。
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事実上のクーデターを起こした。
そして、インラック・シナワトラ元首相を補佐していた副首相であるニワットタムロン・ブンソンパイサンを代理の首相として擁立。
クーデターというと武力で、政治家を皆殺しにして政治を奪うみたいなイメージがあるが、今回に関してはそこまで血なまぐさいものではない。
というのも、7日に美しすぎる首相として有名だったインラック首相が憲法違反をしたとして裁判によって解任され、
インラック首相を支持するタクシン派と反タクシン側の対立が激化したため、仲裁するために「どちらでも無い軍がとりあえず政府を掌握しておく」、というのがプラユット司令の大義名分だからだ。
無理やり奪ったのではなく、間に無理やり入ったと言う形が正しい。
とは言え、実際のところはインラック元首相と仲が良かったプラユット司令。
首相が解任されたことで、反タクシン派の勢力が拡大し、インラック元首相の立場や勢力が危うくならない様に権力奪取に踏み切ったと言うのが正しい。
つまり、
美人首相インラックがクビになり、力を失う
→反政府活動が活発化
→インラックがピンチ
→颯爽と軍隊と共に助けに現れたプラユット
と言う構図。
美しすぎる美人首相インラック(ガチでこの人が首相でした)
救世主?プラユット陸軍司令(渋めのおっさんです)
マジかー、メロドラマか―、と思える程、話は単純ではない。
インラック首相はタクシン派と呼ばれる派閥の長だ。
タクシン派というのは、タクシン・チナワット元首相を支持する派閥のこと。
実は・・・インラック首相はタクシン首相の妹である。
俺の妹がタイの首相なわけがない・・・いや、本当にタクシン首相にとっては妹が首相なのだ。
なんだか、ややこしいが、要は兄の後を妹が継いだだけである。
ちなみに、タクシン派はイメージカラーが赤なので、デモの際などは赤シャツで真っ赤になる。
対する反タクシン派は黄色がイメージカラーなので、真黄色だ。
とりあえず、タイに行ったらこの二色のシャツは着ない方が身のためだ。
では、そもそも何故タイでクーデターが起きたのか?
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と言うのは、実は8年前、2006年にもクーデターが起こっている。
このクーデターで、タクシン・シナワット首相がイギリスに亡命する事になった。
今回のクーデターとは違い、この時のクーデターは反タクシン派の将校が主導してタクシン派を潰すために、
本気でタクシン首相の命が危なかったのだ。
この時以来、タクシン派と反タクシン派が二つに別れ、血で血を洗う闘争を繰り広げる事となる。
何故、これほどまでに対立が長引き、今また反タクシン派を抑制するためにタクシン派と目されるプラユット司令がクーデターを起こすことになったのか?
それは、ぶっちゃけ金と力をタクシン首相が持っていたからだ。
元は警察官だったタクシン首相。
(首相になってからも、タクシン・シナワット警察中佐と呼ばれている)
タイの警察官は貧乏だったため、副業としてビジネスを始めた(タイではよくあること)。
事業に失敗しかけた事もあったが、携帯電話に注目することで一大財団を築き上げることに成功する。
これが、AIS(アドバンスト・インフォ・サービス)であるが、日本でいうドコモクラスのシェアを持っている。
それを元手に、シン・コーポレーショングループという一大企業グループを作り上げており、タイ屈指の大金持ちになった。
その金を使って経済活動に続き、政治活動にも参加する。
政治活動では自身の力を付ける為に、出身地域を贔屓したり、自身の会社が有利になるような政策をしていったため、かなりの反発を受けた。
金と権力を手に入れてしまったタクシン首相は、当然ながらも大きな対抗勢力を生み、
亡命せざるを得ないことになる。
とは言え、金と権力と社長の座はそのまま妹のインラックに受け継がれ、当然の様に金と権力に引き寄せられたタクシン派はインラックに従うことになる。
インラックはぶっちゃけ美人だったため、兄とは違った手法で支持を得て行くことになる。
そう、金と権力と容姿を兼ね備えてしまったのだ。
恐ろしい。
そんなわけで、タイで最も力のある陸軍の長であるプラユットまで味方に付け、
天下泰平かとおもいきや・・・さすがのインラックも憲法には勝てず、憲法違反で解任。
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そもそも、普通に選挙すればタクシン派が勝つ。反タクシン派はタクシン派と平和的に和睦しても意味が無い。軍が権力を奪って、一旦反タクシン派を抑えることで、改めて民主政権を樹立出来る。そして、その政権はほぼ間違いなく、再びタクシン派になるため、事実上タクシン派のためのクーデターと言っても差し支えない。
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しかし、面白いのは携帯電話事業で起業した警察官が、国を支配する一大派閥を作り上げてしまったと言う点。
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