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金属と火災は相変わらずの最強タッグだった [ニュース]

金属工場火災、ほぼ鎮火 発生から丸1日、重体2人に 東京・町田

 東京都町田市の金属加工会社「シバタテクラム」で13日に起きた工場火災は、出火から丸1日たった14日午後4時半ごろ、ほぼ鎮火した。東京消防庁によると、工場内では依然としてマグネシウムなどがくすぶっており、完全に消し止められるまでにはさらに時間がかかるという。同庁は同日早朝から消火活動を再開。燃焼しているマグネシウムに砂をまいたり、金属火災用の特殊な消火剤で火勢を弱めた。同日午後には体育館に避難していた近隣住民約30人に帰宅が許可された。この火災では従業員の男女8人が負傷しており、警視庁町田署によると、うち60代の男性1人が意識不明の重体で、さらに40代の男性も重体になったという。従業員が「ハンダ付けの火花が飛び散り、マグネシウムなどに引火した」と話しており、同署などが出火原因を調べている。


東京都町田市のシバタテクラムという金属加工会社の工場で起こった金属火災事故。

無事鎮火したようですが、マグネシウムが炎上しているせいで消化が困難でした。
というか、そもそもまだ完全に鎮火したとは言い切れない様子。

東京消防庁も特殊な消火剤をや砂を使って紹介しているようですが、液体じゃないと火災って消しにくいんですよね。一部では、ジェットシューターのように使用する水量の少ない携行型放水器が使われたようですが、殆ど場所で、肝心の水は使えませんでした。


それで、何故そもそもマグネシウムの火災で水を使えなかったのか。


それは金属が水と反応するからです。

さらに、マグネシウムだけではなく、アルカリ金属類かそれに近い金属は水と反応し易い性質があります。
とはいえ、これらの金属も常温の水や冷たい水なら大丈夫な場合が多いです。

例えば、木材は火を付ければ酸素と反応して燃えますが、火がつかなければ燃えませんよね?
これは、燃焼反応が連続的に発生するだけのエネルギーがなければ、爆発や炎上はしないってことなんです。

ネットでの炎上も、誰か一人が火を付けても、それを広げてくれるだけのネタと人員がいないと炎上しません。

それと同じで、金属に火が付いていたり、水が沸騰してたりしてある程度の熱エネルギーがなければ、反応が続きません。要は、燃えないってことです。

ところが、燃えてしまえば、後は簡単。
既に十分なエネルギーがある状態なので、誰かが水を注いでくれれば爆発します。

水との反応のしやすさで言えば、マグネシウムはまだマシな方です。
燃えている工場をプールに突っ込めば、多少バチバチいいますが、そのうち消えます。

しかし、ナトリウム工場をプールにつけたらプールが跡形もなくなるでしょう。


それが、金属火災の恐ろしいところです。

まあ、水が火災の消化によく使われる理由って、「どこにでもあるから」だったりします。
火がよく消えるからというわけじゃないんですよね。

どっちかというと、いろいろなものと反応するのが水ですし。

多分地球が水の惑星じゃなければ、消化に水は使わないのかもしれません。








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