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美味しんぼの作者、雁屋哲は本当に悪者なのか? [ニュース]

今巷では、「美味しんぼ 福島の真実篇」での福島県の放射線被曝における描写が、風評被害を招くとして大きな批判に晒されています。
一般人から、政界人まで本当に様々な人々が、「そんなことは無い、福島産は安全だ」と言っています。

かく言う私も、幼い頃に福島に住んでいた事があり、知人が多く、その知人から「被曝の影響と思しき出血、鼻血の話など聞いたことがない」と言われており、その知人も福島産のコメを毎日食べているとか。

正直、美味しんぼの記事は信じていないです。

さらに、美味しんぼの作者は、実は左翼傾向の強い人物で、度々漫画の中に体制批判や政府批判とも取れる台詞・描写が見られます。ブログでも、「腐れ自民党ども」とか言ってますしね。
ここまで炎上したのは初めてですが、漫画の内容について苦情が出るのもよくあることでした。

もしかすると、今回のも売名的な狙いや左翼的な思想から出たもので、不正確で適当な描写なのかもしれません。本人も二年間現地を調べたと言っていますが、かなりサバ読んでますしね。


ただ……ここからが本題です

これに対する、周囲の反発が過剰です。

原発事故の直後は、そういう描写をするマンガや記事、所謂風評被害を招くと呼ばれるネタが多数見られました。
それらは、事故直後の恐怖もあり、ここまで大きな批判に晒されてはいません。

そもそも雁屋氏は、事故直後からこんな調子です。
「福島県は数千年、数万年人が近寄れない土地になる」
「周辺の魚も一切食べられなくなる」
と、事故直後から宣っていて、恒常的に批判を浴びています。

では、何故今になって、「美味しんぼ」の作者、雁屋哲さんが、まるで風評被害の悪の権化の如く悪者扱いされているのでしょうか?







それはおそらく、事故が風化し始め、平和になったと思っていた人が多くなったからだと思うんです。

福島県民が被害者として認知され始めたことも一因でしょう。

何と言っても、東北を含めた日本の大半の地域ですでに「震災」や「津波被害」から立ち直り、復興が終わりに向かっているにもかかわらず、「原発事故」にあった福島県民だけが、未だに「震災」の一部から立ち直れていないのです。

自分たちは、もう大丈夫・・・でも、福島県の人たちは・・・

そう言う思いが、過剰とも言えるバッシングに繋がっているのでは無いでしょうか?


思い出してみると、震災直後は今の雁屋哲さんのような風潮が主流でした。
そこに、政府が安全だ安全だと言って、政府が批判を浴びる。

しかし、政府は沢山の御用学者を使ってその構図を払拭しようとしてきました。
その結果がこれなのではないでしょうか?

盲信にも似た、安全神話。

じゃあ、福島県産の食べ物は危ないのか?
と言うとそうじゃないと思います。

少なくとも市場に出ているものは大丈夫。
きちんと検査して出荷していますから。


でも、忘れてはいけないのは、「事実として」原発周辺での放射能漏れが収束していないと言うこと。

福島県産の食べ物や福島県の大半は安全で、人が平和に暮らせる地域である事は間違い。

けれども、

3年前、福島県で、「美味しんぼ 福島の真実篇」で描かれている様な事が起こり得る悲劇があったと言うのは忘れないで欲しいですね。

もし、雁屋哲さんが、自身のバッシングを浴びて、福島県民の利益を大幅に損ねる様な暴走を敢行した理由がそこにあるのだとすれば・・・理解の余地も・・・ない、かな?








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