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だいち2号、軍事衛星としても高い性能を誇る [科学]

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だいち2号の性能


5月24日、鹿児島の種子島宇宙センターから地表観測衛星だいち2号が打ち上げられた。

だいち2号は主に、地表の変化を観測し、災害の予測・被害の確認などのために用いられる。
分解能は1m程度なので、車両の有無程度の判別が可能。
さらに、撮影後に細かな分析を加える事で2cmレベルの地殻変動を観測でき、地震の分析に関してかなり詳細な情報を入手する事が出来る。

事実、既に引退して運用が止まっているだいち1号は東日本大震災で津波被害や地盤の沈降などの情報提供に役立っている。この経験により、だいち2号もまた地震、津波、火山の噴火など幅広い情報収集に役立つと考えられ、「命をつなぐ衛星」とも言われている。

解像度、観測範囲が3倍に向上し、情報収集能力の上がっただいち2号。
これで大規模災害が起きても安心だ・・・と、それだけでは終わらない。

多くの国が衛星開発に資金を注いでいるが、その目的の一つは軍事利用。

日本に軍事衛星は存在しないのだろうか?

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日本の情報収集衛星(IGS)


日本にも偵察衛星に分類される情報収集衛星は存在する。
全天候型のレーダー衛星が2機、巨大なカメラである光学衛生が2機。

今回のだいち2号は偵察衛星と言う分類では無く、ALOS(Advanced Land Observing Satellite)と呼ばれる地表観測衛星、もしくは陸域観測技術衛星ではあるが、性能としては最新鋭のレーダー衛星だ。

今、宇宙に浮かんでいる日本の偵察衛星は、実はだいち一号の技術が元になっている。
地表観測衛星も情報収集衛星も必要な能力は同じで、同じ使い方が出来るのだ。
そして、今宇宙にある日本の衛星の中でも総合的に見ればトップクラスの性能だ。
アメリカの偵察衛星のラクロス(Lacrosse)の解像度が1.5-3mとされていた事からしても、十分な解像度と言える。

仮にだいち2号を他の偵察衛星と同じように軍事利用をするとなった場合の課題として、考えられるのが管理者の違いだ。

だいちがJAXA所属なのにたいして、情報収集衛星は内閣や政府の情報機関の管理となる。
つまり、JAXA管理のだいちが国のために他国の情報収集活動を行えば、宇宙開発・研究が目的であるJAXAと言う機関が、国の情報機関として活動してしまうということになる。

そして、最近JAXAの活動方法の規定が見直され、軍事目的での活動もできるようになった。

公式見解では平和利用がメインだと言う話だが、今後はだいち2号が軍事目的・偵察目的で利用される可能性は高いだろう。
特に、広い海上で船舶を見つけるにはだいち2号が高い能力を発揮する。地表や地盤などといった広い範囲での細かな変化を観測する能力に優れるため、海での変化を観測することも容易だ。

今後は、尖閣諸島や竹島など、離島での中国や韓国の艦船の監視にも役立てられるかもしれない。


人工衛星をつくる−設計から打ち上げまで−








現代萌衛星図鑑








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