なぜ自主退学?防衛大学生にも、集団的自衛権と受験戦争の弊害 [ニュース]
集団的自衛権がの行使要因が現実的となってきて、防衛大学の学生が退学するのではないかと話題になっている。
事ある毎に退学する学生たち
実は過去にも沢山の例がある。
アフガン戦争やイラク戦争で自衛隊が米軍を支援しに戦場へ向かうたびに退学者が続出したのだ。
他にも東ティモール紛争などでの派遣やPKO活動などでも、退学者数に若干の影響はあるのものの、やはりメディアで話題になった派遣が学生に与えた影響は大きいようだ。
とは言え、そもそも防衛大学は退学者が多い事でも有名だ。
警察学校もそうだが、基本的に軍や警察組織の学校がヌルいわけがない。
訓練に準じた非常に過酷な教育が課せられ、それに耐えられずに退学していく物が続出する。
ただ、海外派遣とともに、「いつもより」退学者が増えてしまったと言う事。
退学する理由には、もちろん派遣そのものへの反対の意向を示す意味合いもあるかもしれない。
過去二回の米軍の戦争に関しては、当時から強引だったと言う批判も出ている。
しかし、大部分は違うだろう。
そもそも、防衛大学に入る学生たちが皆、日本を守るため、戦うために自衛官になるのかと言うと、そうではない。
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受験戦争の弊害と就職率の高さ
防衛大学は自衛官を要請するための大学であり、大部分は自衛官になる。
ところが、別に自衛官にならなくても良い。
というのも防衛大学卒業者は、普通の企業にも人気があるからだ。
まず、防衛大学は過酷な訓練を乗り越えないと卒業できないため、卒業者は皆揃って強い精神力と高い体力を持っている。
ほぼ間違いなく、一般企業やブラック気味の企業の仕事の辛さ程度で簡単に音を上げる事はない。
(近年のブラック企業の苛酷さは戦場並かも知れないが・・・)
そんな事もあり、防衛大学は就職率が高く、大学の中ではそう言う面では人気の大学といえる。
そして、人気があるにも関わらず勉学重視の大学ではないため、名門校に比べると偏差値が低い。もちろん、一般的な大学に比べると合格は難しいものの、受験のために猛勉強が必要かと言われるとそうではないのだ。
結果、なんと防衛大学を滑り止めにする高校生というのが少なからずいる。
そうして滑ってしまった学生や、そもそも最初から就職率高さや将来の安定性を見越して入学してくる学生というのも多々いるのが事実。
そう言った学生は、当然の様に「自衛官としての意識」は持ち合わせていない。
にも関わらず・・・防衛大学生になった時点で、彼らは「自衛隊員」と言う扱いになってしまう。
これはつまり、有事には彼らが動員されるということを意味する。
その有事の可能性が現実に見えてきた瞬間、彼らは自らの自衛隊員としての立場を再認識するに至る。
戦争に行く?国のために戦う?
彼らは自分たちの立場について考えてみることだろう。
生活の安定のため、もしくは単に受験に失敗したからこの大学来ただけで、死ぬかもしれない場所に国の都合で送られる。
そんな事を自分自身が受け入れられるのか?
実際に学生である彼らが海外に派遣されることはまず無いが、自衛官以外の就職先が見つからなければ自衛官にならざるを得ない。それに加えて、彼らが今現実に直面している訓練自体もキツイ事を考えれば、彼らが防衛大学に居続ける理由がなくなってくる。
「生活の安定のために防衛大学校に来たのに、自分の命が不安定になるなんてゴメンだ」
ということで防衛大学を退学してしまうのだろう。
そう言う人間は兵士にはなれないのだから、最初から要らない。卒業してくれて構わない。
と言う意見もあるだろうし、そう言う人間の振るい落としも兼ねてキツい訓練が課せられて居るので一理ある。
ところが、そもそも自衛官は「戦わない」「安定した職場」と言う意識で、自衛官になるのが一般的になっている事が問題だと思う。
もちろん、戦わない軍人が最高の軍人であることは言うまでもないが、「戦う気の無い軍人」が最低の軍人であることも忘れてはならない。
自衛官に戦わせろということではないが、どうして平和でいられるのかについてはよく考えて見るべきかもしれない。
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とは言え、そもそも防衛大学は退学者が多い事でも有名だ。
警察学校もそうだが、基本的に軍や警察組織の学校がヌルいわけがない。
訓練に準じた非常に過酷な教育が課せられ、それに耐えられずに退学していく物が続出する。
ただ、海外派遣とともに、「いつもより」退学者が増えてしまったと言う事。
退学する理由には、もちろん派遣そのものへの反対の意向を示す意味合いもあるかもしれない。
過去二回の米軍の戦争に関しては、当時から強引だったと言う批判も出ている。
しかし、大部分は違うだろう。
そもそも、防衛大学に入る学生たちが皆、日本を守るため、戦うために自衛官になるのかと言うと、そうではない。
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まず、防衛大学は過酷な訓練を乗り越えないと卒業できないため、卒業者は皆揃って強い精神力と高い体力を持っている。
ほぼ間違いなく、一般企業やブラック気味の企業の仕事の辛さ程度で簡単に音を上げる事はない。
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そんな事もあり、防衛大学は就職率が高く、大学の中ではそう言う面では人気の大学といえる。
そして、人気があるにも関わらず勉学重視の大学ではないため、名門校に比べると偏差値が低い。もちろん、一般的な大学に比べると合格は難しいものの、受験のために猛勉強が必要かと言われるとそうではないのだ。
結果、なんと防衛大学を滑り止めにする高校生というのが少なからずいる。
そうして滑ってしまった学生や、そもそも最初から就職率高さや将来の安定性を見越して入学してくる学生というのも多々いるのが事実。
そう言った学生は、当然の様に「自衛官としての意識」は持ち合わせていない。
にも関わらず・・・防衛大学生になった時点で、彼らは「自衛隊員」と言う扱いになってしまう。
これはつまり、有事には彼らが動員されるということを意味する。
その有事の可能性が現実に見えてきた瞬間、彼らは自らの自衛隊員としての立場を再認識するに至る。
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生活の安定のため、もしくは単に受験に失敗したからこの大学来ただけで、死ぬかもしれない場所に国の都合で送られる。
そんな事を自分自身が受け入れられるのか?
実際に学生である彼らが海外に派遣されることはまず無いが、自衛官以外の就職先が見つからなければ自衛官にならざるを得ない。それに加えて、彼らが今現実に直面している訓練自体もキツイ事を考えれば、彼らが防衛大学に居続ける理由がなくなってくる。
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ということで防衛大学を退学してしまうのだろう。
そう言う人間は兵士にはなれないのだから、最初から要らない。卒業してくれて構わない。
と言う意見もあるだろうし、そう言う人間の振るい落としも兼ねてキツい訓練が課せられて居るので一理ある。
ところが、そもそも自衛官は「戦わない」「安定した職場」と言う意識で、自衛官になるのが一般的になっている事が問題だと思う。
もちろん、戦わない軍人が最高の軍人であることは言うまでもないが、「戦う気の無い軍人」が最低の軍人であることも忘れてはならない。
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