鳥嶋和彦、日本一の漫画編集者。鳥山明や桂正和を担当し、編集長としてワンピースなども手がける [テレビ]
集英社の取締役でもあり、ジャンプの黄金時代を作った編集者
鳥嶋和彦氏は、現在は集英社の専務取締役であり、編集業務に深く関わっていると言うことではないが、実績はそうそうたるものだ。
編集者時代には、鳥山明の「Dr.スランプ」や「ドラゴンボール」を手がけ、さらに桂正和の「ウイングマン」や「電影少女」も彼の担当だった。
どちらも、ジャンプの看板漫画としてジャンプの売上を牽引し、二人の漫画家が世界でも名前のしれた漫画家として知られるようになったのは、彼の功績といっても過言ではないかもしれない。
そして、功績が認められると、「Vジャンプ」の立ち上げを任される様になる。
編集長としてVジャンプを人気雑誌の一つにまで昇らせると、
今度は、売上が低迷し始めたジャンプの編集長に抜擢される。
彼が編集長になった直後に生まれたのが、「ワンピース」「ナルト」「HUNTERXHUNTER」であり、どちらも世界的に有名な日本のコンテンツになっている。
さらに、「ヒカルの碁」では、漫画家二人を組ませて原作と作画で分けると言う新しい試みを行って成功させており、鳥嶋和彦氏の優れた洞察力が伺える。
鳥嶋和彦氏
特に編集者時代、当時の鳥山明や桂正和は決して有名な作家だったというわけではなく、無名の新人でしかなかった。
二人共他の編集者からの評価が決して高かったわけではない。
それを大抜擢したのが、鳥嶋和彦氏であった。
漫画編集者としては日本一と言っても良い鳥嶋和彦氏は、
どのようにして鳥山明氏や桂正和氏を成功に導いたのだろうか?
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「Drスランプ」や「ドラゴンボール」の誕生
鳥山明氏の作品は当時、入賞もおぼつかない作品でしか無かったが、執筆速度と画力、擬音などの表現力に才能を見出した鳥嶋和彦氏が、担当編集となった。
厳しい指導をする鳥嶋和彦氏の元で、一年間で500p以上のボツ原稿を作り、生まれたのが「Dr.スランプ」だった。
本来は男性主人公だったにも関わらず、サブキャラクターだったアラレちゃんを主人公にして、
少年漫画に、少女の主人公という非常に珍しい設定だったにも関わらず、その個性的なキャラクターで来人気を博した。
女性主人公が受け入れらた実績を作った事で、その後に「キャッツアイ」や「ひばりくん」などの女性主人公や女性っぽい男性主人公の人気作品が作られるようになる。
ちなみに、「Dr.スランプ」の悪役である「Dr.マシリト」は、鳥嶋和彦氏のトリシマを逆さまから読んだものであり、「敵役が嫌なやつに見えないので、自分が一番嫌いな人間をイメージして書け」と鳥嶋和彦氏に言われた鳥山明氏が、まさに「嫌なやつのモデル」として、鳥嶋和彦氏をモデルにしたことで生まれたキャラクターだそうです。
どれだけ厳しい指導をしてきたかというのが、よく分かるエピソードと言えます。
そして、
「ドラゴンボール」の誕生。
4年間の「Dr.スランプ」の連載を鳥山明さんが無理やり当時の編集長に頼んで終わらせて、
次の作品の読み切りを書いている時でした。
中々面白い作品が生まれない中、カンフーが好きだからと言う事で始めたドラゴンボール。
一時は連載打ち切りになる危機もあったものの、亀仙人の元での修行や天下一武道会を入れることで、ジャンプNo1の作品へと成長していくことになります。
「ウイングマン」と「電影少女」
今でこそ、「電影少女」「I's(アイズ)」「ZETMAN」で有名な桂正和氏だが、当時はジャンプの新人賞などで入賞もしてない無名であり、鳥嶋和彦氏が才能を発掘する形で見出された作家の一人だった。
当初、SF作品やアクションものばかり書いていた桂正和氏だが、才能ある絵を活かしきれていないと言う鳥嶋和彦氏のアドバイスを受け、恋愛要素を取り入れることになる。
これが、「ウイングマン」であり、初のヒット作品となる。
ウイングマンの連載終了後には、別の担当者のもとで作品を作っていたが、打ち切りが続いてヒット作品が出なくなったことで、再び鳥嶋和彦氏が担当に付くことになる。
そして生まれたのが、SF要素と恋愛要素を融合させた「電影少女」。
これが様々なメディアミックスを経て、ウイングマンを超えるヒット作となり、一躍桂正和を有名マンガ家へと押し上げるきっかけになった。
才能を見抜く力
鳥山明氏と桂正和氏はもちろんのこと、他にもワンピースの「尾田栄一郎」、ナルトの「岸本斉史」、HUNTER×HUNTERの「冨樫義博」と、世界でも活躍する有名漫画家を見出してきた鳥嶋和彦氏は、面白い物語を嗅ぎ分ける力はもちろんのこと、才能を見抜く天才と言っても良いかもしれない。
誰しも一つは何かの才能があるという。
多くの人はその才能に気づくことなく人生を終える。
鳥嶋和彦氏の様な才能を見抜く天才に出会えた漫画家達は、本当に幸運だったと言えるだろう。
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編集者時代には、鳥山明の「Dr.スランプ」や「ドラゴンボール」を手がけ、さらに桂正和の「ウイングマン」や「電影少女」も彼の担当だった。
どちらも、ジャンプの看板漫画としてジャンプの売上を牽引し、二人の漫画家が世界でも名前のしれた漫画家として知られるようになったのは、彼の功績といっても過言ではないかもしれない。
そして、功績が認められると、「Vジャンプ」の立ち上げを任される様になる。
編集長としてVジャンプを人気雑誌の一つにまで昇らせると、
今度は、売上が低迷し始めたジャンプの編集長に抜擢される。
彼が編集長になった直後に生まれたのが、「ワンピース」「ナルト」「HUNTERXHUNTER」であり、どちらも世界的に有名な日本のコンテンツになっている。
さらに、「ヒカルの碁」では、漫画家二人を組ませて原作と作画で分けると言う新しい試みを行って成功させており、鳥嶋和彦氏の優れた洞察力が伺える。
鳥嶋和彦氏
特に編集者時代、当時の鳥山明や桂正和は決して有名な作家だったというわけではなく、無名の新人でしかなかった。
二人共他の編集者からの評価が決して高かったわけではない。
それを大抜擢したのが、鳥嶋和彦氏であった。
漫画編集者としては日本一と言っても良い鳥嶋和彦氏は、
どのようにして鳥山明氏や桂正和氏を成功に導いたのだろうか?
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「Drスランプ」や「ドラゴンボール」の誕生
鳥山明氏の作品は当時、入賞もおぼつかない作品でしか無かったが、執筆速度と画力、擬音などの表現力に才能を見出した鳥嶋和彦氏が、担当編集となった。
厳しい指導をする鳥嶋和彦氏の元で、一年間で500p以上のボツ原稿を作り、生まれたのが「Dr.スランプ」だった。
本来は男性主人公だったにも関わらず、サブキャラクターだったアラレちゃんを主人公にして、
少年漫画に、少女の主人公という非常に珍しい設定だったにも関わらず、その個性的なキャラクターで来人気を博した。
女性主人公が受け入れらた実績を作った事で、その後に「キャッツアイ」や「ひばりくん」などの女性主人公や女性っぽい男性主人公の人気作品が作られるようになる。
ちなみに、「Dr.スランプ」の悪役である「Dr.マシリト」は、鳥嶋和彦氏のトリシマを逆さまから読んだものであり、「敵役が嫌なやつに見えないので、自分が一番嫌いな人間をイメージして書け」と鳥嶋和彦氏に言われた鳥山明氏が、まさに「嫌なやつのモデル」として、鳥嶋和彦氏をモデルにしたことで生まれたキャラクターだそうです。
どれだけ厳しい指導をしてきたかというのが、よく分かるエピソードと言えます。
そして、
「ドラゴンボール」の誕生。
4年間の「Dr.スランプ」の連載を鳥山明さんが無理やり当時の編集長に頼んで終わらせて、
次の作品の読み切りを書いている時でした。
中々面白い作品が生まれない中、カンフーが好きだからと言う事で始めたドラゴンボール。
一時は連載打ち切りになる危機もあったものの、亀仙人の元での修行や天下一武道会を入れることで、ジャンプNo1の作品へと成長していくことになります。
「ウイングマン」と「電影少女」
今でこそ、「電影少女」「I's(アイズ)」「ZETMAN」で有名な桂正和氏だが、当時はジャンプの新人賞などで入賞もしてない無名であり、鳥嶋和彦氏が才能を発掘する形で見出された作家の一人だった。
当初、SF作品やアクションものばかり書いていた桂正和氏だが、才能ある絵を活かしきれていないと言う鳥嶋和彦氏のアドバイスを受け、恋愛要素を取り入れることになる。
これが、「ウイングマン」であり、初のヒット作品となる。
ウイングマンの連載終了後には、別の担当者のもとで作品を作っていたが、打ち切りが続いてヒット作品が出なくなったことで、再び鳥嶋和彦氏が担当に付くことになる。
そして生まれたのが、SF要素と恋愛要素を融合させた「電影少女」。
これが様々なメディアミックスを経て、ウイングマンを超えるヒット作となり、一躍桂正和を有名マンガ家へと押し上げるきっかけになった。
才能を見抜く力
鳥山明氏と桂正和氏はもちろんのこと、他にもワンピースの「尾田栄一郎」、ナルトの「岸本斉史」、HUNTER×HUNTERの「冨樫義博」と、世界でも活躍する有名漫画家を見出してきた鳥嶋和彦氏は、面白い物語を嗅ぎ分ける力はもちろんのこと、才能を見抜く天才と言っても良いかもしれない。
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