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アフガニスタンでなぜ鉄砲水が相次ぐのか?砂漠の国の水害? [ニュース]

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人の住むエリアには緑が見える


中東のアフガニスタンと言えば砂漠のイメージがあるが、実は国土の三分の一が山岳地帯

確かに日本ほど頻繁に雨は降らないため、樹木に覆われていると言うことでもないし、
国土の大半が砂漠だというのも事実。

けれども、実はそれが土砂崩れや鉄砲水の原因になっていたりする。

日本でも地すべりや鉄砲水は起こるが、
その多くが宅地開発などで、山の地盤が弱ってしまったことが原因にある。

樹の根が張り巡らされていれば地すべりや土砂崩れは起きにくくなるし、
土の保水性が高ければ、土が水を吸収し、貯水の限界を超えて鉄砲水になることはない。

先日もアフガニスタンでは地すべりがあったが、今回の鉄砲水はこのバグラーンで起こっている。

赤い丸がバグラーンの場所。
140608-1.jpg

バグラーンには川があり、わずかだが緑がある。

川は山岳地帯に蓄えられた水が集まり、遠い海を目指して流れていく。

しかし……見ての通り、緑はほんのわずかだ。

こう言った土地には、そもそも水が蓄えられない。

少しの雨で地すべりや土砂崩れが発生し、適切に水流が管理されていなければ、

山の上から流れてきた水が一箇所に貯まり、ダムが決壊するように堰を切って流れだす。

これが鉄砲水だ。

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相次ぐ鉄砲水


鉄砲水は、どこかに溜まった水が貯水の限界を越えて勢い良くあふれだす現象の事。


日本では、あちこちに川があるため、山などに降った水は必ずこの川のどこかに流れ着く様になっている。

樹木も多く、土は保水性が高い。

水が高地で勝手に溜まってしまうとか、地中の空洞に溜まるなどということは稀で、
日本で鉄砲水が起こる場合は、ほぼ間違いなくダム絡みだ。

ダムに水がたまって、放水量を増やすと現象としては鉄砲水に近い現象が発生する。

無論、影響を受ける地域には事前に警報が流れ、適切な対応ができるようになっている。

昔、その警報を無視して溺れかけたキャンプ中の一家もいたが、基本的には安全に管理されている。


しかし、中東の山岳地帯ではそうは行かない。

雨が振りすぎれば、川に流れ込まなかった水が山岳地帯の窪みや空洞などに貯まり、
貯水の限界を越えて水が流れ出す。

それでも普通は相次いで起こるなどということはない。

今回、アフガニスタンで鉄砲水が大量発生したのは、
先日の地すべりや山岳地帯の土砂崩れが原因になっていると思われる。

つまり、今までに自然に作られてきた水の流れが、土砂崩れによって遮断されてしまった。

川などに土が入り込み、水がたまる。

そして、即席で作られてしまったダムは一定量の水が貯まると決壊する。

こうして簡単に鉄砲水が発生してしまうのだ。

おそらくある程度は予測できたはずの事態だが、アフガニスタンには水害対策のノウハウ等無かったのだろう。

数多くの犠牲者がでてしまった。

今後の災害対策に活かされる事を祈りたい。


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