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神の手を持つ赤ひげ先生、服部匡志 [ニュース]

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フリーランスの眼科医


日本に、神の手を持つと呼ばれる凄腕のフリーランス眼科医がいる。
白内障治療のエキスパート、服部匡志医師。

眼科医がフリーランスとはどういう事か?
普通は大きな病院や町に診療所を構えるものではないのか?

それには大きな事情があった。

服部匡志医師は一ヶ月の内の半分、2週間程度しか日本にいない。
だから、日本の患者の主治医になることは出来ず、要請に応じて日本中のあちこちに飛び、手術を行う。
そして神の手とも呼ばれる圧倒的な技術で、多くの人間の視力を取り戻し、失明から人々を守っている。

では、それほどの腕を持つ医師は残りの半分の2週間はどこで何をしているのか?
海外でバカンスでも楽しんでいるのか?

違った。彼の年収は400万-500万程度で、普通のサラリーマンと変わらない。
残りの2週間。服部医師は単身ベトナムに赴き、無償で患者を治療しているのだ。

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ベトナムの赤ひげ眼科


服部医師の特徴的なひげを見て、ベトナムの人々は赤ひげ先生と呼ぶ。
時折開く無償診療所は赤ひげ眼科と呼ばれるようになった。

ベトナムのハノイ国立眼科病院に拠点を置き、網膜硝子体手術指導医として活動する服部医師だが、ハノイまでこれない患者は多く、より多くの人々を救うため、首都から遠く離れた地域にも臨時で赤ひげ診療所を開く。

その地域は様々で、ニントゥアン、カマウ、ダラト、バッカン、ベトナム中で赤ひげ先生は臨時眼科を開いている。
10年以上続けている活動で救った患者は、実に1万2000人。
平均して年間1000人以上の患者を治療している。
これは、日本の一般的な眼科医の5倍近い。

服部医師が活動を始めた当初は、8000万人の国内人口の内、数十万人が失明している。
なぜこれほどまでに、ベトナムには失明者が多いのか?

ベトナムは赤道に近い国で紫外線が強いため、白内障を罹患する患者が多い。
適切な治療を受けられれば確実に治る白内障だが、
社会主義国でもあるベトナムは経済的理由や医師の技術力の不足などで、治療が受けられない、治療が不完全に終わることで失明してしまう患者が非常に多いのだ。

実際、服部医師もベトナムの医療チームのモチベーションを保つのに苦労しているらしい。

アジア失明予防の会の所属し、精力的に失明予防に取り組み、ベトナムからは人民保健勲章を貰い、日本でも「世界で活躍し『日本』を発信する日本人」として表彰されたり、宮沢賢治イーハトーブ賞など数々の賞を受賞している。

世界に誇れる日本人の一人。

しかし、疑問が一つ残っている。
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なぜ、ここまで出来るのか?


日本の眼科医の年収は高い。
開業医であれば年収数千万は確実で、服部医師ほどの腕があれば年収一億円も間違いないと言われている。
それほどまでの生活を捨てて、何故服部医師は身を削ってボランティアの仕事をしているのだろうか?

そのルーツは父親の死あった。

父親の死の直前、幼い服部医師は担当医のこんな言葉を聞いてしまった。
「82号室の患者は文句ばかり言って本当にうるさいやつだ。どうせ、もうすぐ死ぬのに」

これを聞いた服部医師は、命を救う神様のような存在だと思っていた医者がどうしてこんなことを言うのかと、耳を疑った。こんな医者が世の中にいてはいけない。
「だったら僕がいい医者になってやる。そして、病気で苦しんでいる人に報いたい」

そう思い、医者になる決意をしたものの四浪。
それでも根気よく勉強を続け、ついに医学部入学することになる。

入学当初は、父親が胃がんで無くなっていたことから消化器外科を志していた服部医師だが、
ここで恩師に出会い、眼科医となることを決意する。

そして、運命を変える2001年の京都、母校・京都府立医科大で開かれた学会でのこと。

あるベトナム人女性医師が訴えた。
「眼科治療が遅れているベトナムは失明する人が多い。助けてほしい」

そして翌年、2002年。
白内障治療法の一つである、網膜硝子体手術のプロフェッショナルとして眼科医院で活動していた服部医師はベトナムに渡った。

ベトナムで活動する服部匡志医師はこう語る。
「世界に対して日本は兄貴のような存在。目先ではなく大きい視野で活動するべきだ」

服部医師は、今日もその高度な技術を持って沢山の人々を救っていることだろう。


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