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肥満解消には脳を騙せ、人が太るメカニズム [科学]

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何故太るのか?


人が太る、肥満になる理由は色々ありますが、要はカロリーコントロールが上手く行ってない事が原因なんです。
カロリーを取り過ぎたり、消費が少すぎたり・・・何故、そのようなことが起こるのでしょう?

肝臓や膵臓の機能的障害が原因になっている人もいますが、大部分は食べ過ぎ、運動のしなさすぎが原因です。
そうなると、肥満を解消するためのダイエットといえば、食事制限や運動がメインになってきます。

運動が辛いと言うのはともかく、何故食事を減らすと辛いのでしょうか?
人が必要なエネルギーは摂取している筈なのに、どうしてそれだけでは満足せず、辛く感じるのでしょう?
どうして、必要以上にカロリーを摂取してしまうのでしょうか?

それは脳の働きに原因がありました。

ヒスタミンで満腹判断

ドーパミン受容体が刺激を低減

脳の錯覚で食事量の変化

以上3つのポイントに分けてご説明しようと思います。

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ヒスタミンで満腹判断


人が十分に食べた。満足したと判断する基準は、脳の脳の視床下部から分泌されるヒスタミンの量で判断されます。しかし、コレが少ないと満腹だと判断されず、「まだまだ食べた方が良い」「エネルギー不足だ」と判断してしまうのです。

では、どういう時にヒスタミンが分布つされるのか?

それは一般的には食べ物を噛んだ時だと言われています。胃腸には感覚神経がほとんど付いておりませんので、内容物の量で判断することが実は出来ません。一応、何かが入ってきたら分泌物を出したり、動いたりするのですが、かと言って沢山入っているかどうか、十分なエネルギーがあるかどうかまでは分かりません。

それで、噛んだ回数で満腹刺激を発生させるのです。
かなりアバウトですね。

そして、ヒスタミンが分泌されてから、15分位は脳の満腹中枢に刺激が届きませんので食べ放題です。
だからよく噛んでゆっくり食べましょうと言われるのですね。
実際、マウスで実験してみた結果、噛んで食べるか食べないかで食べる量が大きく変化したそうです。

ちなみに、青魚のイワシやサバ、サンマなどを摂取することで外部からヒスタミンを間接的に貰うことも出来るそうなので食事に入れてみると良いかもしれません。
ボケ解消に良いDHAなども含んでいるので、一石二鳥ですね。

ドーパミン受容体が刺激を低減


次に、高カロリー食品のとりすぎで脳そのものが変化してしまったパターン。

アメリカ・フロリダ州スクリプス研究所 ポール・ケニー准教授のチームの論文
「過食による肥満と麻薬中毒、脳内に同じ変化 米研究」

において、高カロリー食品を摂取した際に、快楽物質であるドーパミンが過剰に放出され、それが繰り返し行われることでドーパミンを受け取るドーパミン受容体が、摂取量そのものを減らす様に変化してしまうと言う研究結果が発表されました。

これは薬物依存や麻薬中毒と同じメカニズムで、一度強い刺激を脳に与えると、強すぎる刺激を減らすように脳が変化(慣れ)してしまい、同じ刺激を得るためには前回より沢山の刺激を与えなければいけなくなる。そして、どんどん薬物の摂取量が増えていき、それを大量に摂取しないと落ち着かないようにまでなってしまう。

これが高カロリー食品にも全く同じことが言えると言う研究成果が発表されているのです。
つまり、高カロリー食品の過剰摂取・過食症状は薬物依存と同様の過酷な治療が必要になるということです。

食べる量に関わらず、脂っこいものを食べないとイライラする様な人はすぐに病院に行った方がいいかもしれません。

肥満に関する、マウスを使った実験例
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脳の錯覚で食事量が変化


最近話題になりつつある、脳をだまして食事を減らすと言う手法です。

満腹になった、食事をしたと実感するために必要なのは何もヒスタミンだけではないはずです。
しかし、研究がまだまだ進んでいない部分も多く、厳密にどの物質とは言えない。だから、手っ取り早く脳そのものの判断を騙してしまおうと言うことです。

方法は色々あります。

東大が作ったダイエット用眼鏡の実験で、実際よりも食べ物を大きくみせることで食事量を減らすという方法があります。
よく噛んで食べるのが、顎の動きで脳を騙すのだとすれば、これは視覚的に脳を騙す手法ですね。

食器のサイズを小さくすると言うやり方も有効ですし、スナック菓子で小袋入りのものを選ぶようにしたり、食べ物を小さく切って食べることで口に物を入れて、味覚を刺激する回数を増やして錯覚させると言うやり方もあります。

実際のカロリーは無いのに、脂っこい匂いがする調味料を使うと言うのもありますね。
ノンカロリーオイルみたいなのが良い例です。

五感の全てを使って、カロリーを摂取していると騙す。

脳が騙されてしまえば、食事制限も不快になりません。
より快適で、簡単な肥満解消ダイエットといえるかもしれませんね。


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